冬。
寒いから
布団からでたくなくなる。
トトロ起床方
「うぅ!?」
ドシリと乗った腰の重みに私の口からは声が出た。
「重い。重いよ」
早く。
早く退いてよ。
ジロリ、と重みの原因を睨みつけた。
「ねぇ、岳人。
重いって言ってるでしょ」
「起きねぇお前が悪いんだよ!」
「んだと犯すぞコラ」
おおっといけない。
つい本音が。
いやいや、でもね岳人さん。
彼女の上に乗るってどうですか。
もっと優しい起こし方ないんですか・・・。
トトロのメ●ちゃんじゃないんだからさー・・・。
岳人が私より小さくて軽いのがまだせめてもの救いだと思う。
・・・うん・・・ムカつくけど。
「って言うかいつのまに家に・・・」
今日は家族が出かけてて玄関には鍵が掛かっているハズだ。
「ん?窓から」
「ふーん、窓からね」
・・・ん?んん!?
「窓からぁ!?」
「・・・お前、驚きながら身体が動かないって器用だな・・・」
呆れ返った様に岳人は言う。
「だって寒いもん」
「カーテン開けちゃる」
ぴょん、と岳人は私の上から飛び退いた。
あぁ。
これでゆっくり・・・
「ってちょっちょっちょ!!
窓開けないでよ!
寒ぅ!!」
「起きるか?」
「ええ!そりゃ!
起きます!
起きますとも!!」
がばり、と布団を出ると一番に目に映ったのは窓を閉じて嬉しそうに笑う岳人で。
がらにもなく、
あぁ愛しいな。
なんて思っちゃう自分がいた。