「政宗さま、また戦が始まりますね。
 今度は、とても大きな」





予感、と言うのだろうか。
の言うことが俺にはよく分からないときがあった。
まぁ、今に始まったことではないのだが。







「今回は、織田のものが関係してくると思います」






小さな身体からしっかりと伸びた足が空中でぶらん、と揺れた。
そして顔は在らぬ方向へと向いている。


何も見えないくせによくどっかを見てられる。



は生まれつきの盲目の持ち主で光など見たことがない。
俺は自分の片目が、見えなくなったときこの世の全てに絶望したような気がする。
でも、光の感覚は未だこの目に焼きついている。




「政宗さま」
「Ah?」
「戦に出てもどうかご無事で帰ってきてくださいね」



まだ、顔は俺に向けられることはない。


「もし、誰かに政宗さまが殺されてしまったなら」












「私はそのお方を殺しましょう」


俺に向けた顔はそれはきれいで。

太陽を背中に背負うような笑顔では笑った。




誰かがあなたを殺すとしたら


だがな、只の町娘に敵討ちなんざできてまたるか。
だから死ねねぇんだ。









お題提供ロメア