「馬鹿かお前は」

「まぁまぁ。いいじゃんか。皆守」










九龍は皆守をおだてる様に言った。
そのヘラリとした顔に一発拳をぶち込みたくなったがそれを我慢して目の前で同じように笑う少女に目をやった。





目の前には爆発で自分を庇って怪我をしたクラスメートがいる。
その小爆発により、近くにあったグラスコップの破片で顔を切ってしまったらしい。
自分を庇わなければ、と少し皆守には罪悪感が過ぎった。









「皆、無事だったんだし、ね?」

「コイツが無事じゃねェだろ・・・」

「何言ってんのよ。
 私たち”宝探し屋”がこのくらいの怪我で弱ってたらやってけないわよ」










大丈夫大丈夫とはその場から立ち上がってくるりと回って見せた。
その行動は大怪我がまったくないのをアピールするものだったらしいのだが・・・。






「っつ・・・!」





どうも、逆効果だったらしい。






「大丈夫?

「ん。足ちょっと捻ったっぽい」

「そら見ろ」



やっぱり、と呆れたように皆守はの前にしゃがみ込んだ。







「歩けるか?」

「・・・わかんない。
 でも、今夜のクエストには行けそうにないや。
 ごめんね、九チャン」

「ううん、大丈夫大丈夫。
 今日はしっかり休んでね?」

「こんな無茶、なんでしたんだよ」

「だって」








だってもう失いたくなかったんだもの
だから身体がとっさに動いたの。
と、ソイツは少しの苦笑いを浮かべた。




お題提供ロメア