付き合い始めて一ヶ月。
そろそろ手を繋いでもいいのだろうか。


いや、繋ぎたくないとかそういうのではない。
俺にとってはもっと触れていたいと思うし。


抱きしめたり、キスしたり。
その先のことにも興味がないと言えば嘘になる。



もっと大事にするべき、だと杏子は言う。
女の子はデリケートだからその場に任せて何かをしてしまうのはマナー違反だと言っていた。
それに比べて城之内くんは不安になるんじゃないか、という。
とりあえず一ヶ月待ってみたけどどうだろう。
そろそろ手を繋いでもいいだろうか。




、お願いがあるんだが」
「何?さんに言ってみなさい!」





堂々と胸を張るが可愛い。
さて、何と言い出すべきか。

あーでもない、こうでもない。
考え込んでいるとは笑って口を開いた。


「手を繋いでもいい?」
「あ、あぁ。もちろんだぜ」





の左手が俺の右手に絡んで、少しどきりと鼓動が高鳴るのが分かった。






018. 右手と、左手








ああ、俺の意気地なし!