冬。
寒いから
布団からでたくなくなる。
「」
誰かが呼んでいる声がする。
父さん、
母さん
いいや、家族の誰でもない
この声は―・・・。
「ゆーし・・・。
人の部屋で何やってんの」
「せっかくの休日を寝て過ごそうとしとるお姫さんを起こしに」
「・・・部活はー?」
「今日は休みや」
ほれ起きぃ。
そんな事言われたって起きれないものは起きれないの。
昨日は今日休みだからって寝るの遅かったんだから。
「うーん・・・もうちょっと・・・」
「お前のもうちょっと長いんや。
やから今起き」
んな事、言われても。
寝さしてよ。
休日はゆっくり寝るためにあるものなんだから。
「うるさいなー・・・。
わたしは今日寝て過ごすのよー・・・」
しっしっと犬を追い払うように手を振った。
これは出て行きな、の合図。
「はよ起きな襲てまうで」
「んぎゃ!!」
耳を押さえて布団から転がるように落ちる。
「まままだいたの!?
この変態低音エロボイス!!」
っていうか耳元でとんでもないこと言わないでよ!!
「変態って・・・早よ起きん自分が悪いんやん」
呆れ気味に侑士はため息をついた。
「早よ下りといでな。
朝食作って待っとくからな」
そしたら出かけようかとか言いながら侑士は満足そうな笑顔を浮かべ部屋を出て行く。
階段までの軽やかなステップが寝起きな私の耳に届いた。
アイツ、次起こしに来たら絶対襲う気だ!!
目覚ましVoice
私の純情が奪われる日もそう遠くないのかもしれない。